星廻りの辞典 / 四柱推命の通変星
偏官
へんかん
一言でいうと
責任を引き受ける力
偏官とは
偏官は、四柱推命にある10種類の通変星(つうへんせい)のひとつです。「責任を引き受ける力」を表す星とされ、昔は「七殺(しちさつ)」という、少し怖い名前でも呼ばれていました。
専門的には
通変星とは、生まれた日の十干(日干)から見て、ある日の十干がどんな関係にあたるかを表したものです。偏官は、自分を抑える働きを持ち、かつ自分と陰陽が同じ関係にあたります。古い書物では「攻撃」「権力」「試練」といった強い言葉で説明され、凶星として扱われることもありました。
星廻りではこう考えます
星廻りでは、偏官を「強い人」ではなく「責任を背負える人」として見ます。
偏官が示すのは、腕力でも支配力でもありません。誰かが引き受けなければ前に進まない場面で、自然と一歩出てしまう性質です。会議で誰も手を挙げないとき、面倒な連絡を最初にする人。頼まれる前に気づいてしまう人。それが偏官の働きです。
古い書物がこれを「七殺」と呼び、恐れたのには理由があります。この力は、人のためだけでなく、自分にも向いてしまうからです。責任を引き受けられる人は、引き受けすぎます。そして誰にも頼まれていないのに、静かに疲れていきます。
だから星廻りは、偏官を「気をつけるべき星」ではなく、「背負っていることに、本人が気づいていない星」として扱います。恐れるべきものではありません。ただ、降ろす時間を自分で決められる人は、そう多くないというだけです。
偏官は、こんなふうに表れます
恋愛では
守る側に回りやすい人です。相手の困りごとを自分の課題として引き受けてしまうので、支える関係は得意でも、支えられる関係には慣れていないことがあります。「大丈夫」と言う回数が多い人ほど、偏官がよく働いています。
仕事では
決めなければならない場面で力を発揮します。責任の所在が曖昧なとき、自然と引き受ける側に回ります。信頼されやすい一方で、引き受けた量が周りから見えにくいのが難しいところです。抱えていることは、言わなければ伝わりません。
人間関係では
頼られることが多く、断るのが苦手です。「あなたなら大丈夫」と言われることも、少なくありません。境界線を引くことは冷たさではなく、長く関わり続けるための技術だと考えてみてください。
よくある誤解
偏官は「七殺」という別名や、古い書物の強い言葉づかいから、怖い星として説明されることがあります。
けれど、偏官そのものに良い星・悪い星という区別はありません。責任を引き受ける力が働いている──それが偏官です。
だから必要なのは、その力を恐れることではなく、背負ったままにしない時間を持つことです。
偏官は、あなたを試すために巡ってくるわけではありません。
今日のあなたでは
生年月日を入れると、今日のあなたに偏官がどう働いているかを読めます。 今日があなたにとって偏官の日なのかどうかも、その場で分かります。
今日のわたしを読む生年月日はこの端末の中だけに保存され、サーバーには送られません。
この言葉を知った今日のあなたへ
責任を背負うことが多い人ほど、
「背負わない日」が必要です。
偏官は、四柱推命の見立てを構成する要素のひとつです。星廻りは6つの文明の暦を照らし合わせて今日を読むので、偏官だけで一日が決まるわけではありません。
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