星廻りの辞典 / 四柱推命の通変星
印綬
いんじゅ
一言でいうと
受け取ったものを、育てて渡す力
印綬とは
印綬は、四柱推命にある10種類の通変星(つうへんせい)のひとつです。「学びの星」と呼ばれ、知識を蓄え、人に伝える力を表すとされてきました。
専門的には
通変星とは、生まれた日の十干(日干)から見て、ある日の十干がどんな関係にあたるかを表したものです。印綬は、自分を支える働きを持ち、かつ自分と陰陽が異なる関係にあたります。同じ「支える働き」でも陰陽が同じものは偏印と呼ばれ、偏印が自分で掘り下げる形をとるのに対し、印綬は人から受け取る形をとるとされてきました。古い書物では「学問」「名誉」といった言葉で説明されます。
星廻りではこう考えます
星廻りでは、印綬を「勉強ができる人」ではなく「受け取ったものを育てて、次へ渡せる人」として見ます。
ここでいう学びは、学校の成績のことではありません。人から教わったこと。誰かの仕事を横で見て覚えたこと。本のなかで見つけたこと。生きてきたなかで、いつのまにか身についたこと。そのすべてが、印綬の学びです。
そして印綬は、受け取ったところで止まりません。しばらく自分のなかに置いておくと、教わったままの形ではなくなります。自分の言葉になり、自分のやり方になる。育ってから、次の人に渡っていきます。
だから印綬は、年齢を重ねるほど働き方が変わります。最初は教わる側にいます。次に、分かる側にいます。そして気がつくと、渡す側に立っています。同じ星が、時期によって違う顔をします。
星廻りは、印綬を「物知りな星」ではなく、「受け取ったものが、自分のなかで育っていく星」として扱います。知識の量や学歴を褒める星ではありません。
偏印との違い
偏印は、自分の目で見て、深く掘る星です。印綬は、人から受け取り、理解して、次へ渡す星です。どちらも自分を支える働きから来ていますが、偏印は一人のなかで、印綬は人とのあいだで働きます。
印綬は、こんなふうに表れます
恋愛では
相手が何気なく言ったことを、よく覚えています。そして後になって、形にして返します。相手の考え方や習慣が、いつのまにか自分にも入っていることもあります。ただ、自分が受け取る番になると、少し落ち着かなくなることがあります。
仕事では
頼まれていなくても教えています。自分がやってきたことを言葉にするのが自然なので、新しく入った人が最初に頼るのは、たいていあなたです。渡すのが当たり前になりすぎて、自分が渡していることに気づいていません。
人間関係では
人の悪口が、あまり上手ではありません。嫌なことがなかったわけではなく、その人から受け取ったもののほうが、あとに残ってしまうからです。
よくある誤解
印綬は「学びの星」と説明されるので、勉強が得意な人や、学歴のある人の星だと読まれることがあります。「自分は勉強が得意ではなかったから関係ない」と、そこで閉じてしまう人もいます。
けれど印綬の学びに、成績は関係ありません。誰かに教わったこと、見て覚えたこと、失敗して分かったこと。それらは全部、あなたのなかで育ってきました。
あなたがこれまで受け取ってきたものは、もう誰かに渡せるものになっています。
今日のあなたでは
生年月日を入れると、今日のあなたに印綬がどう働いているかを読めます。 今日があなたにとって印綬の日なのかどうかも、その場で分かります。
今日のわたしを読む生年月日はこの端末の中だけに保存され、サーバーには送られません。
この言葉を知った今日のあなたへ
渡してばかりの人にも、
受け取るだけの時間が必要です。
印綬は、四柱推命の見立てを構成する要素のひとつです。星廻りは6つの文明の暦を照らし合わせて今日を読むので、印綬だけで一日が決まるわけではありません。
あなたの命式を見る →